レイン・メーカー
―コッポラの映画は待ち続ける価値があるー

" ツワブキ 花言葉 『困難に負けない』 "

久しぶりにフランシス・フォード・コッポラの演出を堪能した。周りはみんなお友達。製作はマイケル・ダグラス、撮影はジョン・トール、編集はバリー・マルキン、衣装はアギー・ジェラード・ロジャース。主演はただ今売り出し中、マット・デイモン、クレア・デーンズ。脇を固めるのは、ミッキー・ローク、ジョン・ボイド、ダニー・クローバー、ロイ・シャイダーという豪華な顔ぶれ。
今回注目したいのは、いつものように愉快に、忘れられない演技で、もぐりの弁護士を好演したダニー・デビートとその人である。背が小さくて、めがねをかけ、デブで、髪が薄い彼は、ハリウッドには珍しいキャラクター。しかし、才人とはきっと彼のことを言うのだろう。
1994年ニュージャージー生まれ。身長156センチ。演劇を学びながら、こつこつと修行を重ね、1995年アカデミー作品賞受賞『カッコの巣の上で』でデビューする。そのプロデューサーはマイケル・ダグラス。小悪党を演じた主演作には、『ロマンシング・ストーン』、『ナイルの宝石』(共に主役はマイケル・ダグラス)、バットマンでは大悪党のペンギンを熱演し、絶賛される。『ツインズ』、『ジュニア』『勇気あるもの』では、堂々の主役を射止める。ほか代表作に、『ゲット・ショーティ』『マーズ・アタック』『L.A.コンフィデンシャル』(これも小悪党)がある。監督作には『鬼ママを殺せ』『ローズ家の戦争』『ボッファ』『マチルダ』がある。また、もうひとつの顔に、製作者の顔を持ち、1992年にジャージーフィルムを設立。『リアリティ・バイツ』『パルプ・フィクション』『アウト・オブ・サイト』をメガヒットさせた。ちび、でぶ、たんそく、はげ(差別用語か!)と何を言われようと、ハリウッドでは大製作者の一人なのである。
1998年7月



