第3回かながわNPO映像祭 〜NPOは元気よく走りだす〜

藤沢市せっけん推進協議会


2012年2月10日(金)かながわ県民センター2階ホールにおいて、『第3回かながわNPO映像祭』(かながわボランタリー活動推進基金21情報交換会主催)が開催された。3回目を迎えるこの映像祭は、映像を通してNPO活動を紹介するというコンセプトで運営されている。
第1回より審査員を拝命している私の審査基準は基本的に変わっていない。①NPO活動の内容が、動画や静止画、絵、写真を素材に、インタビュー、ナレーション、テロップ、アニメーション、キャラクター等を有効活用し、具体的、客観的に企画、構成されているか②NPOの代表や理事など設立者が、主宰者として、当事者として、自ら登場し、自分の言葉でメッセージを発信しているか③NPOを利用している人や参加している人が明るく、元気で、楽しく、生き生きとしているか、の3点に集約される。つまり、活動に参加している人の顔や人柄がビデオの中に、見えるかどうかということが重要である。この3点をビデオにおさえていれば間違いなく、NPOの紹介・広報ビデオとして、完成度は高くなる。本映像祭が目指すビデオとは、まさしく見る人の心に響き、サポーターやボランティアを増やすための一助になることだ。そして、資金や金銭的な援助も集まるようなメッセージを発信しつづける場として、機能することが重要である。
これらの視点を重視し、私は、川合康央氏(文教大学情報学部准教授)、阿比留久美氏(横浜国立大学非常勤講師)、手塚明美氏(NPO法人藤沢市市民活動推進連絡会理事・事務局長)とともに審査会に臨んだ。今回は、学生からの応募がたくさんあったことで、最優秀賞作品を一般部門と学生部門から各1本選出した。

一般最優秀作品
『藤沢市せっけん推進協議会』(藤沢市せっけん推進協議会)

このビデオを制作するための素材は、せっけん一個、スポンジ一個、皿一枚、犬一匹、マジック一本、青紙一枚だけである。活動している当事者の生の声は聞けないが、手書きのぬくもりで、短刀直入に、市民の安心と生活環境の配慮を訴求している。手書き文字がそのまま団体名になるところも心憎い。


学生最優秀作品
『馬上の笑顔』(特定非営利活動法人RDA横浜/産業能率大学)

RDA横浜の活動は、障がい者に乗馬の機会を提供するとともに障がい者乗馬の普及活動を推進している団体である。この紹介ビデオの魅力は、障がいを持つ子どもたちの親が、乗馬の楽しみやその効用について直接語っているところだ。そして、団体の理事・コーディネーターである佐々木美江さんがボランティア・メンバーを集めるため、自らの体験をふまえ、呼びかけているのが好印象である。テロップを多用している点は気になるが、短い尺のなかで、活動内容を伝えるためには、ある程度テロップで映像を補足することも必要になる。子どもたちの笑顔のために活動していることが、ラストの写真でじんわり伝わってくる作品だ。

2012年3月