絶体×絶命

―映画を見る時に視点を変える必要があるのか?―

" キョウチクトウ 花言葉 『危機』 "

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“DESPERATE MEASURES ” 絶望的な処置・対策・行動という意味の原題であると思うが、それが、邦画タイトル『絶体×絶命』に変わるとこんなに感じになってしまうのかと、映画を見終わったあとの率直な感想である。なぜ、こんな思いに陥るのかとよく考えた場合、「物語の安易さと緊迫感のない演出が原因である」と一刀両断したい。

サンフランシスコ市警の刑事フランク・コナー(アンディー・ガルシア)は白血病に苦しむ息子の為に危険を承知の上で、FBIの資料室に忍び込む。目的は骨髄移植に必要な骨髄適合者を捜す為だ。まずそこから、聖職に仕えるものが見境もなく法を犯すこと自体、リアリティがまったくない。コンピューターがはじき出した適合者は、稀代の凶悪犯ピーター・マッケイブ(マイケル・キートン)だった。マイケル・キートンのパフォーマンスはところどころパッと輝くが、全体として生彩がない。それにしても、許せないのは映画の中で、子供が元気であること。空気に触れると衰弱してしまう設定なのに、マッケイブと互角に渡り合うのは失笑ものだ。

決してB流とはいえないハリウッド映画で、ストーリーを語るのでもなく、映像を見せるのでもなく、なんとなく映画を作ってしまった覇気のない作品。どこかに良い脚本が埋もれてないか。

1998年4月

Desperate Measures (Theatrical Trailer) - YouTube

Michael Keaton and Andy Garcia go head to head in this riveting thriller about a cop forced to protect a vicious killer.It's a parent's worst nightmare…