Xファイル ザ・ムービー

―Federal bureau of Investigation(FBI)―

" アサガオ 花言葉 『固い友情』 "

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アメリカの人気テレビドラマ『Xファイル』を初めて見たとき、ふとスピルバーグの『レイダース 失われたアーク』のラストシーンを思い出した。封印された国家機密は、一体どれだけあるのだろうか。我々が知らされていない未公開、未解決事件は、一体どれくらいあるのだろうか。また、国家は都合の悪い事実を隠す為に、どのくらいの情報操作をしているのだろうか。『レイダース』は、最新テクノロジーを駆使した大冒険活劇として一世風靡した。ラストには怖い、怖いおちが待っていたから楽しめたのだが、はたして『Xファイル』はどうか検証してみる。

日本に『Xファイル』がTV朝日によって放映され、視聴率の平均が15%になったころ、我々はFBI(アメリカ連邦捜査局)の活躍に目を輝かせていた。日本のテレビドラマに出てくる警察や特別機動捜査隊とは根本的に違う、異質の集団の魅力に打ちのめされていた。ジャケットの背中にあるFBIのロゴは、難事件を解決すべく、優れた知能と身体能力を兼ね備えた警察集団として刻印されている。ジョディ・フォスター主演の猟奇殺人を描いた『羊たちの沈黙』に素直に同化できたのはこの海外ドラマのおかげ。日本人がPOLICEというロゴを真似ても何だか頼りないのとは大違いである。「アメリカ人の体格がカッコ良く見せているだけ」と居丈高に言うのは止めてくれ。そんなの百も承知で、当然似合わない人もいるのはよく分かっている。

本題に入ります。“Xファイルフリーク”なら楽しめること請け合いの、青を基調とした光沢のある雰囲気。フォックス・モルダー(デビット・ドゥカプニー)とダナ・スカリー(ジリアン・アンダーソン)との友情を超えた絆に感動することも保証します。だけど、私は楽しめませんでした。モルダーとスカリーは死ぬわけないストーリーに限界があると製作者は言いたい気持ちも分かるけど、セットもCGもこれといって特筆するものもない。いくら南極までロケしても、ビルを爆破しても、私は満足できませんでした。「せめて音楽だけでも聴かせてくれ」と願ったけれども、あの旋律は映画の中にかすかにしか聞こえませんでした。20世紀FOXのことだからパート2も製作するのだろう。その時の監督は、圧倒的なスケールで家族愛と宇宙空間を演出した、宇宙家族ドラマ『ロスト・イン・スペース』のスティーブン・ホプキンスを推薦します。

1999年1月