エイリアン4

―監督ジャン・ジュネは独自のエイリアンの世界を構築した―

" ラッパズイセン 花言葉 『復活』 "

© 1997 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

20世紀FOXという会社は、シリーズものが大変うまい。『スターウォーズ』、『スピード』、「ホームアローン」にこの大ヒット作品の『エイリアン』シリーズである。また、才能を発掘するという意味でも、ひとつのシリーズに同じ監督を据えるのではなく、出来るだけその映画に適任と思う人を、積極的に登用しようという姿勢に好感が持てる。

“映画”にはお金では買えない夢や希望を求める特権が観客にあるが、製作者側にはより利益を得ようとするビジネスの側面がある。だからこそ、何度でも2匹目のどじょうを狙うことが、許されるし、それが正当に評価されるのだ。

本作品からは、訴えてくるものが足りないとは思うが、監督のジャン・ジュネはエイリアンの凶暴さを売りにしようとは一切考えていない。自分のビジュアル感覚をエイリアンという題材で、挑戦することに価値を見出したのである。その結果、映画は閉塞空間の中で観念的に進行してしまった。リプリー(シガニー・ウィーバー)とエイリアンとの交わりによって別れを観念的に表現したが、余程エイリアンに愛着を持っている観客でなければこのシーンは理解できないのではないか。

私たちの『エイリアン』シリーズの楽しみは、今ではもう、エイリアン本体でもなく、シガニー・ウィーバーの身体そのものなのです。今回はウィノナ・ライダーがスペシャルゲストとして一枚加わりましたが、シガニーなしの『エイリアン』だけは考えられない。彼女が出演を拒否した時点で、この映画はTHE ENDである。

1998年4月